ウタカのウはのど奥から絞り出すウ!

ルヴァン杯、仙台戦。なんとなんとの6-0勝利! すこしも寒くないわ! リーグ戦の主力たちのかわりに入った男たちが大活躍。阿部もバーンズも草民も徳永も小川も吉本もみんな活躍した! とりわけ阿部の動きは抜群だった。エネルギッシュでダイナミックでワンダホー。たぶんスプリント回数すごかったんじゃないか。停滞していたリーグ戦の攻撃陣にガツンと活を入れた。そして徳永の折り返しをダイレクトで合わせたゴール。やっぱシュートはダイレクト。ぴしっとミートしてなくてもタイミングで入るのだ! 2点目はサッカーの女神からのご褒美〜。で、そんな阿部と同じくらいおれにとってインプレッシブだったのは、ウタカ! ワンタッチでさばくセンスがエグい! ことごとくチャンスにつながってて、おじさんはびっくり! かっこよすぎ! 特に翔哉の2点目のくだり。魔法のような組み立てだった…。といいつつウタカのシュートセンスはそうでもなかったけど、PKのシュートのコースはエグかった。狙ってのものなのかは不明。ウタカコールでは、最初のウの発声をのどの奥からしぼりだすことに集中すると楽しいことに誰かが気づいて、みんなもそれに気づいて、真似て流行っている感じになっていって、とっても楽しかった〜。翔哉をおんぶしたのもかわいかった。もう、今日だけでウタカファンになった! 土曜日のメンバー構成は大いに迷うところ…。ウタカと阿部はもう外せないはず…。監督にはこのいい流れをなるべく活かしてほしいとぞおもふ。

森重のエグエロミドルでホーム開幕!

2017年第2節大宮戦。ホーム開幕戦。2-0。
1点目は森重のエグくてエロいスーパーミドル。黄色いスパイクから放たれたボールがカーブを描きながらゴール上端へ一直線(一曲線)。バーにあたって入らないパターンかと思いきやゴールイン。オオオ感満載。一瞬、シューターは高萩だと思って、やべーすげー奴来たんだと思いきや、森重。キャプテン森重。黄色いスパイクが多いのは識別度の点では問題だが、あれは幸福の黄色いスパイクなのかもしれない。
2点目は翔哉の折り返しを受けた大久保のループを塩田がはじいたところに翔哉。GKのはじいたところに詰める、つまり、相手GKにアシストさせるというのはたぶん今季の東京の得点パターンなのだ。
前半は攻撃効果がほぼゼロ。永井がタテに抜けたやつぐらい。シュートもたしか永井が遠目から打って左に大きくはずれたやつ1本。後ろからパスをつないで前に運んでいける感じが全然なく、かといってロングパスが前にぴしっとおさまって後ろから人がわきあがっていくような攻撃にもならず。「大型補強も実らずまたも大宮に0-1敗戦」的な見出しが頭に浮かんだ。が、前節と似たようなタイミングでの翔哉と前田の投入で持ち直した。前半は何も起こさず起こさせず後半勝負というイメージが徹底されているのかもしれない。
印象的なのは永井。やっぱ速いし、守備でもがんばれるし、それが最後までもつ感じもある。ただ、いまのところゴールを決める感じはあまりしない。わさお、あるいは五木ひろし、あるいは金八先生の加藤。チャントがほしい。高萩はかっこいい。以前は加賀がおれのなかでバガボンドタッチの男No.1だったのだが、いまは高萩。井上雄彦が高萩を描いたら最高な絵になるだろう。チャントもすばらしい出来。あと林。前節に続いて勝利を呼び込むビッグセーブ。今季はハイボールも大安心。GKはどう考えても体が大きい奴がやるべきだという従来の考えが補強された思い。大久保はまだあまり輝けていないが時間の問題だろう(スパイク的には左右色違いという輝きがあり、河野との判別もしやすい)。
開幕2連勝は最高のスタート。しかし攻撃はまだまだだしとにかくシュート本数が少なすぎるのを何とかしてほしい。

2017年賀状

酉年ということで、家畜界最大の貢献者というべき鶏の絵を入れたいな〜と思って検索、最初に見つけたのが東大総合研究博物館の「鶏づくし」展のページの絵。たぶん明治期に学術目的で描かれたものだと思うんだけど、出典が記されていないのでたどれず。職場にあった総合研究博物館の高額図録『鳥学大全』

に、これと非常に近いタッチの掛図が載っていてよかったんだけど、作品名と作者名で検索しても何も出てこず、断念。作者(本田幸介)は東大の元先生なので東大図書館にあるだろうと思いきや、著書はあるものの、この掛図は東大OPACでひっかからず。で、次の手として国立国会図書館デジタルコレクションに目を向け、ヒットしたのが「家禽図譜」。当初は色付きのものじゃないとな〜と思って「梅園禽譜」「華鳥譜」を候補にしたんだけど、どちらも鶏の種類が7~8種類で少々物足りず。「家禽図譜」はモノクロ画像だけどスキャンの仕上がりが銅版画みたいでかっこいいぞと思い直して、キミに決定。「家禽図譜」の編者・石崎芳吉さんは日本養鶏協会の初代会長のようだ。https://www.jpa.or.jp/gaiyo/enkaku.htmlそして「家禽図譜」はamazonでもページがある(古書扱い)。
https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%B6%E7%A6%BD%E5%9B%B3%E8%AD%9C-%E7%9F%B3%E5%B4%8E%E8%8A%B3%E5%90%89/dp/B0095DZYQ8/
田中芳男本企画のときにも思ったけど、江戸〜明治の図鑑・図譜ものは意識して掘り出したいな〜と改めて思いました、とさ。

大迫と原口に惚れたサウジ戦

W杯ロシア大会アジア最終予選サウジ戦。2-1で勝利。たまたまチケットが余ったということでお誘いをうけたので超久々に代表の試合へ(埼スタ自体久々)。日記http://d.hatena.ne.jp/taquai/20120608/p1を見ると、2012年6月のヨルダン戦以来だった。本当はゴール裏がいいんだけど今回はカテ4。バックスタンドのはじの2階席。浦和美園駅前からスタジアムまでの道の変貌に隔世の感あり。畑しかない場所だったのにあんなに住宅が建ち並んでいるとはなぁ、と。酒の移し替えって入門前にやらないといけなかったんだっけ、と思いながら席へ。君が代をうたうのもなかなか久々。歌詞が若干覚束なかった。
代表選手はやっぱうまいと思った。ミスなんてほとんどない。狭いところでもパスとおせる。受けられる。特に大迫。後ろを向いてボールをもらって収めて失わない。それだけでなくたまにその後に自分でターンしてシュートにもっていこうとするのが素晴らしい。味スタではあまり目にすることのないプレー。あとは原口。この何試合か代表戦をテレビで見て一番感銘を受けていた原口は生で見てもやはり素晴らしかった。あれだけずっとアップダウンを繰り返して最後にシュートを決める余力が残っているなんて信じられない。顔が鳥っぽくてあまり好きじゃない選手の一人だったが、もうその印象は弱い。間違いなく一番期待できる選手だ! あと、
そういえば、代表戦ってビールの売り子がまわっちゃいけないことになってんのかな。売り場まで買いに行くのってやっぱ面倒。。缶ビール450円で味スタより安いのは売り子代がないから?

中年の喜びinホーム最終戦

2nd.16節、仙台戦。ホーム最終戦。翔哉の浮き球を水沼がヘッドで押し込んだゴールで1-0勝利。ゆってぃが言ったとおり、おれたちの10位を死守! 出番も見せ場もいまいち少なかった水沼が最後に活躍してくれてよかったちゃん。最後の森重の挨拶もちょっと踏み込んだ感じがあってよかったくん。
しかし、おれにとっては、チーム&試合そのものの他にも2つ感激があった。というか、今日についてはこっちのほうがインプレッシブだった。
一つはキッズチア。もう恒例すぎて飽きていたというかあまり感じるところもなくなっていたんだけど、今日は違った。おねえさんチームの子らが迫力の連続バク転ショーを披露してくれたのだ!(もしかしたらいままでもやってておれが見逃していただけかもしれないが) それがこう、俄然本格的なテイストで、スタジアムもおれもオオッとなった気がした。で、よく見ると衣装もおねえさんチームのはぐっとセクシー度が高く見えて、なおさらオオッときた。おれらはオオッときただけだけど、練習を見守ってきたコーチとかおかあさん(特に最初はできがわるかった子の)たちはきっとほろっときていたんじゃないかな、と思わせた。
もう一つは、試合開始してまもなくおれの隣の席に座った一人の制服女子高校生だ。最初、友だちが遅れていてとりあえず一人で座ったのかなと思ったんだけど、ずっと最後まで一人観戦で、けっこうちゃんと応援してて、なにが言いたいかというと、この子がとても可憐だったのだ。地味めなんだけど可憐。清楚ももちろん入っていた。ちょっと「君の名は。」っぽい感じすらあり。しばらく忘れていた青春感覚を思い出させてくれた。その子をとおして昔学校で憧れた何人かの女子たちの面影も走馬灯のように蘇ってきた(死ぬとは思わなかったが)。こんな子が隣で応援してくれるなら味スタに一人で来るのもいいなとけっこう強めに思っちゃった。水沼のおかげでハイタッチもできたしね。しかし、高校生の女の子が一人でスタジアム来るなんてすばらしいな。もしかして、小さいときに父親がよく連れてきてくれて、そのときはよくわからずついてきただけでどっちかというとおもしろいとは思ってなくてしだいに父から誘われてもついてこないようになってしまったんだけど、その後熱い青赤サポーターだった父親が事故か病気で不慮の死をとげてしまって、亡き父の思い出を忘れないために一人でスタジアムに通っている……というようなストーリーがあるのだろうか。なんていう感じで、この子のことが気になっちゃって実は試合にはあまり集中できなかった。あまりどういうプレーがあったか思い出せないほど。またぜひ来てほしいなぁ。。

3回目の手術が終了。も…

10月17日にJR東京総合病院8階13号室に入院し、18日に手術し、20日午前に退院した。診療明細書に書かれている術名は「硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 50/100算定 水晶体再建術(眼内レンズ挿入)縫着レンズ挿入」。濁った後嚢膜を取り除き、4月入院時に入れられなかった人工レンズを入れて毛様溝に縫い付けるという手術。14時、14時30分、15時と点眼して、15時すぎにお呼びがかかって、車いすに乗って手術室へ。看護士さんに「院内ではポケモンGOはできないんですかね。ラッキー*1が取れるかと思っていたんですけど」的なトークをしてみたけどポケGOをやる人でなかったので盛り上がらず残念な気持ちを持ちながら、15時10分に手術室に入って、手術室を出たのは16時ちょっと前だった。一番恐怖を感じていた麻酔注射は確か3本あった。目尻のあたりと、その少し上と、まぶたの上から一本…かな(たぶん)。1回目のときには目玉そのものに打った記憶があってそれがものすごく気色悪かったんだけど、今回は目玉そのものにさした感じはしなかった。とはいえやっぱり気色は悪くて、ううううっとうめいてしまった。しびれを与える化学的な成分がじかに内部を冷たく浸食する感じ。あとは従来どおりの感触だった。映画「2001年宇宙の旅」の終盤に主人公が時空を超えるシーンのような光の模様を今回も味わった。あと、途中で何度かチクチクする感触があったのと、たまにひっぱられる感覚もあった。ああいま縫ってるんだなという感覚。先生たちの会話/実況には特に不安を予感させるものはなかった気がするが、途中で主治医の先生が別の手術に行かなきゃならず、副担任みたいな先生にバトンタッチしたんだけど、その情報が与えられていなかったので少し不安だったかな。終了後に眼帯(というか楕円の棉?)をテープ止めされて車いすで部屋に帰って。少しイガイガする感じがあるくらいで痛みはなく、熟睡には至らないがそこそこの浅い眠りwith夢の後に朝がきて、診察のときに眼帯をとられて、一瞬おおっクリアかも、と思ったけど、やっぱよく見えなかった。入院前とあまり変わらず。白っぽいかすみはあいかわらず。まあ、どうせ劇的に見えるようにはならないだろうなとは思っていたけどね。知ってたけどね。やっぱり残念だね。あと、より涙ダダ漏れ感が高くなっている感じがする。イガイガ感は縫った糸がとけるまでは続くらしい。ダダ漏れ感はどうだろう…。つーことで、3泊4日の新宿出張は終了。前回みたいにつらく苦しく死にそうな思いはしなかったからまあよしとしなければ。。
で、今回退院時に払ったのは158540円なり。前回は7万円ほどだったので、倍以上。しかし1回目のときは157434円だったので、そんなもんなのかも? 今回も健康保険と生命保険でちゃんと戻ってきてくれますように。。

*1:ポケモンセンターで看護婦さん役をやってるから!

1988年のジロリン(11)

・1988年8月3日 西安→烏魯木斉
窓の外は平原。昼には赤茶けた山々を見せてくれていた地球も今は黒暗里*1。どうやら漢民族の範囲は終わりに近づいているのだ。そうだ僕が見たかったのは西部の砂。それがもうちょっとだ。今日の日の入りは9:50。日本と時差がないのは強引だ(G曰く)。ここ硬臥車はどろどろした感じがなくてすごしやすい。ドライだ。
今日気づいたこと。僕は、年上の女の方が好きなのではないかと思っていたが、実は、年下の、しかも少女時代の女の子の方が好きなのでは? 僕のベッドの下*2にいる16才の女の子はかわいい。8才の女の子もかわいい*3。いつも隣において見ていたい感じだ。ここでも僕は傍観者なのかな。
日本の方々はどうしているでしょう。惰眠をむさぼっているでしょうか。黄金の杯に身を預けているでしょうか。空想の恋人のために苦しんでいるでしょうか。僕には関係のないことです。僕は僕のことのみ考えます。訂正。僕に関係のあることだけ考えます。
中国行き。誘ったの僕よ。僕がいいださなきゃ僕らこんなとこにいないんよ*4。君がOKしなきゃこんなとこいないよ。ってね。
なんか、中国の女の人たちいいなあ。純な感じを与えてくれるんだな。ほんとはちがってもいいんよ。言葉が通じない方が素直につきあえるかもしれない。
汽笛がうなる。力強い蒸気のひびき。中国に来たら俗になるんじゃないかな。僕が元来は聖だったってことではなく。言葉の勉強しなきゃ。言葉の勉強は人間の勉強だ。どうせ何をやったって死ぬのだからっていうのは勿論あるけど、今はずっと勉強していっぱい言葉を使えるようになってたくさんの顔をみることに一生をかけてもいいんじゃないか、それってけっこう立派なこと(自分の生涯を通してやること)と考えていいんじゃないかと思っている。
Gは情報を仕入れにいっている? うーん*5
僕の旅の目的の一つに、旅を通して感じたこと考えたことを書いて残しておきたいというのがある。旅が自分を成長させてくれるならその過程を記は表してくれるはずだ。その逆の場合でも僕はそのプロセスを読みたい。だからつとめて書くようにしている。若干暗い感じが漂うがその方がより僕らしい。人とたくさん会ってもしょうがない気もする。会って得た認識の束を自分の中でまとめる、或いはもらってきた卵を自分の中でかえらせること、それは書いて考えることだ。考えてるだけではだめなんだから、目にみえる行動、書くこと、をしなければならない。それだけでいいとも思わないが、今できることをやることだろう。自分の書いたものを読みかえすのは楽しいじゃないか*6。歴史やりたい、とふと思った。僕の目的は見聞を広めることではない。感じることだ。考えることだ。書くことだ。それが僕の行動のいいわけだ。理由だ。でもな、俺、考えていないんだよな全然。ちょっと悲しみながら寝床に入ろう。

*1:ヘイアンリ=中国語で「まっくら」の意だったはず

*2:コンパートメント内に二段ベッドが4つか6つかあって、おれは二段ベッドの上にいて、下には中国人の家族がいた

*3:いかにも漢民族という感じの美人、に成長しそうな感じの、髪をだんごにした幼女だった

*4:今回の中国旅を演出した手柄は自分にあるのだという考えに支配されていたことがわかる

*5:たぶん自分にはそういうことができないことを認識して嫉妬していたんだと思う

*6:まさにいま読みかえしているけど、残念ながらそう楽しいもんじゃないよジロリン……