「マクドナルド浸水」に心酔

恵比寿映像祭というイベントで見た「マクドナルド浸水」という映像作品がおもしろかった。マクドナルドの店内に水が流れて来て少しずつ水位が上がって水没する様子を映しているだけ。でも非常に見入ってしまったー。水位が上がるにつれて、ドナルドの人形が浮き上がったり、紙コップやポテトが漂ったり、m字の電光看板が消えたり。アメリカン資本主義のシンボルっぽいマクドナルドが沈没していくのが爽快、っていうわけじゃなく、端的にアイディアがナイスだなー。つーか、制作費はどうやって捻出してんのこれ?? セットを組んで撮ってるんだろうけど。。。終始まったく無人ってのがよかったのかなー。人間の顔が出てくるのは、優秀クルーとして表彰された人の写真が壁にかかっているところくらい。コップやポテトや紙袋や包み紙がそれぞれ演技で活躍。水位が上がってからは水中映像もありだが、その水が濁っているのを捉えているのもいい感じ。まあ、実際に大雨で浸水したときはもっともっと茶色いんだろうけど。実際の店舗だったら、ポテトの残りとかケチャップの残りとかはきちんと片付けられているはずで、これらのイベントがすべて制作者の演出で登場しているわけで、その人為的な感じがいいと思ったね。余計なことはしすぎるほうがいいよ、的な。それでいうと、最後に何かオチをつけてくれないかなーと期待したんだけど結局そのまま終わっちゃったのはちょっち残念。つーかこれ、水が引いていくところは入れようと思わなかったのかな。見たかった。
制作したのはSUPERFLEXというユニット? 何者? ここでチラ見可能。Flooded Mcdonald's
http://superflex.net/floodedmcdonalds/