トマソンの02年W杯エピソードが絵本に〜

少年とストライカーと約束

ドイツW杯の前に日韓大会の感動を振り返っておきたいと思っていた人々(おれやあなたを含む)にぴったりの一冊が『少年とストライカーと約束』(双葉社)ですぞ。02年大会での感動ストーリー部門でトップ3*1に数えられたあのトマソンの話が、ス・テ・キな絵本になって登場していたんですよ。デンマーク代表が和歌山でキャンプ張って、練習のときに耳の聞こえない少年とトマソンが遭遇したときの話、ネットで広まったやつがあったでしょ。アレですよ、アレ。少年にトマソンが手話で話しかけるんだけど、手話は世界共通ではないから通じなくて、筆談で対話して、ゴールを約束、トマソンは見事にゴールを量産して(4点)約束を果たすっていう、短いエピソードの内容はもちろん知っていたんだけど、小田急線で読んでて、やっぱ全米が泣いた(おれを含む)w こうして本になったのを読むと、感動が蘇るという感じじゃなくて、新しい感激がわいてくる感じ。なにがいいって、絵がイイ。ちんぽとかちんちんとか言いがちなおれのような中年男子でもついかたかなでス・テ・キなどと書いてしまいたくなるほどのグートな質感。いわんや、おしゃれな婦女子なんかが読んだら、をや(いわんや〜をやの使い方に一抹の不安)。文字としてはここに載っているhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~tiffany/page084.htmlのとほぼ同じだけど、この浦本典子http://www.uramoto.org/n/って人の絵がつくことで魅力はさらに倍。おれもこういう上品な種類の人間に生まれたかったよな〜。オルセン監督が地元ホテルのコックに食事をすべてまかせるっていうくだりもイイよな〜。日本代表にもそういうの期待したいけどな〜。もしそれで運悪く食あたりになって、試合中に全員ボロボロになって下痢で脱糞しながら死闘を繰り広げてくれたら、GLで敗退したとしてても誇りにするよ、おれは! クソまみれになりながらボールに食らいつく宮本なんて、しびれるよ、きっと! ただ、悔しいのであえて引っ張り出してきて一ついうと、タイトルはおれにはいまいちだな〜。ちょっとこう、「部屋とYシャツと私」を思い出させるからね〜。「いとしさとせつなさと心強さと」は好きなんだけどね〜。どうせなら『超感動 トマソン*2とかね。……失礼しますた!

*1:トップ3のほかの2本はなんだ?と問われるとわからないんで聞かないのがマナー

*2:もちろん『超芸術 トマソン』よりw