iPhone4s(softbank)のSIMロック解除とOCNモバイルONE化

家族4人で携帯代だけで3万円も払っている現実を直視し嫌気がさす →自分のソフトバンクの2年しばりが切れるタイミングが1月11日〜2月10日と知った →あわてて退出を決意。動画を見るときはほぼwifi環境でありじつは月1GBも使ってなかったので、キャリアをやめてMVNOに変更すれば2000円ぐらいで使えると知り、俄然やる気に →でも新しいiPhoneを買う余裕はないので、いまのiPhone4sをなんとか使いたい →でもドコモのiPhoneMVNOのSIMを入れれば普通に使えるのにソフトバンクiPhoneはロックされていてそれができないという →でもSIMロック解除アダプタ(通称SIM下駄)というものを買えばそれができるらしい……という経緯の後、行動を開始。
なお、おれのiPhone4sは、iOS8.4、モデムファームウェアは5.5.00。
MVNOをどこにするかは、家のプロバイダーがOCNなのでなんとなくOCNモバイルONEに決定。通話つきプランで月1600円なら十分安いし、050の電話番号ももらえるし、さらに、最初の申込パッケージがアマゾン経由だと3240円のところ324円で入手できるというのでこれは迷わなかった。これをポチったのが2月3日。4日にはばかでかい函で紙1枚が届いた。SIMが入っているわけではなく後で申込するときに必要なアクティベートコードというものが書かれた紙のみ。そこに書かれたURLから、MNP予約番号と免許証のスキャン画像とクレジットカード番号とアクティベートコードなどを送って申込。そういえばSMSで送られてきた暗証番号を入れるアクションもあった気がする。
一方、2月3日の午後にソフトバンクに電話してMNP転出予約番号をくれと頼んだ。転出手数料が3000円かかるしいまならこんな割引プランもありますよと提示されてひきとめられたがスルーして頼んだところ、数分後にSMSで予約番号が到着。有効期限は2週間後の2月17日。これまでにMVNOMNPしないと無効になるが、おれの場合は2月10日までにやらないとソフトバンクに解約手数料9500円がとられるのでリミットは2月10日。
次にやるべきは最大の壁であるSIMロック解除アダプタの手配。iPhone4s+SIMロック解除+ソフトバンクの検索でひっかかるアダプタはいくつかあったが、レビューが多く成功例も多いのがKingmobileだったので、これをポチりたかったのだが、レビューを読み込んだところ、どうもSIMにはDN系とAX系の2種類があって、後者の場合はKingmobileのアダプタではだめっぽい。製品名にも「AX050SIM非対応」と書いてあるし…。「AX05対応」とうたう姉妹品もあるんだけど、気になるのは「OCN(SMSなし)」という表示。おれが今回選んだのはOCNだけどSMSあり(通話もあり)のタイプ。これでKingmobile注文はひとまずやめた。
OCNのサポートで聞いたところ、届くSIMがAXなのかDNなのかは届いてみなければわからないという。つまり、SIMが届くのを待ってからSIM下駄を手配しなければならないというわけ。時間に余裕があれば問題ないのだが、今回はリミットの2月10日までに手続きを終えなければならないので焦った。
Kingmobileのほかの下駄では、GPPとかGeveyとかR-SIM10などが候補だったが、AXの場合はGPPがよさそうだったので、DNならKingmobile、AXならGPPを注文すると決定。ピンク色のSIMと赤のSIMがあってピンクだとだめとか見た気もするが、AXならGPPでキマリ、と誰かが書いていたので信じることにした。サイトで見る限り、Kingmobileのほうが信用できる感じがしたし、値段もKingmobileが1749円、GPPだと2300円なので、DNが届いてくれればいいのだが、と思っていた。あと、GPPのアダプタでは、基盤の接点(触点)が5つのものと6つのものがあり、6つの場合は一つをマスクしないといけないと書いているブログが複数あって、メカに疎い文系中年としては、できればGPPは避けたいという気持ちを醸成されることとなった。
で、OCNからSIMが届いたのが、2月7日(日)。内張りにプチプチがついた袋をあけると、AX05だった。ピンク色だった。がっかりしたが、あきらめてGPPをこちらで注文。15時までに注文して佐川急便にすれば翌日に届くと書いてあったので送料600円を加えた2900円をカード決済で注文。しかし、注文確認メールを見て、土日は発送がないと知り、ショックを受けた。一方で、OCNのSIMの番号などをサイト上で入力し、OCNの申込を完了させた。
で、結局2月9日(火)に到着。東スタでの爆勝で気をよくして帰ってきて風呂に入っていざSIM解除の儀式に突入。iPhoneの函に入っていたピンで初めてSIMスロットを開けて、ソフトバンクの黒いSIMの入ったトレイを排出。トレカのパックみたいなGPPの袋からアダプタともう1枚復元SIMというものをとりだす。アダプタは6接点タイプだったのでチッと思う。この2つを同梱のトレイに重ねて、iPhone本体に挿入。キャリア選択までは説明書どおりにいくのだが、トレイを外して復元SIMを外しOCNのSIMをのせて挿入してからがだめだった。説明書では、「画面左上の電波状況が検索中→圏外→検索中→キャッチした電波状況表示になります」とあり、2〜3分待てばいいはずなのだが、検索中→圏外になったまま何もおこらない。3回繰り返したがだめ。ネットワークをリセットしても、再起動をしても圏外から進めない。しょうがないのでこの日はあきらめて就寝。
翌朝(10日)、次の手に着手。妻がもっていたマスキングテープを借りて、接点をマスクしてみることに。右目がよく見えない身にはつらい作業だが、テープを2ミリ×4ミリくらいになんとかカッターで切って6つあるうちの中央上の部分にシールした。これでいけると思ってはり切って挿入したが、事態はかわらず。何度かトライを繰り返したがだめなのであきらめて出勤。もしかしてマスキングテープの材質かサイズがよくなくて絶縁できてないのかなと思う。
リミットの10日だったが、違約金の心配はもうしていなかった。昼にMNP転出番号である自分の番号にかけたら、「NTTドコモです。おかけになった電話番号は現在電波の届かないところにあるか、電源が入っていないため、かかりません」という案内が流れたので、ソフトバンクは解約されたことが確認できたから。考えてみたら、転入先のOCNのほうは利用者が端末を使っていなくても別に問題ないのだった。
で、仕事を終えて帰宅したものの、状況を変えるためにできそうなことは、iPhoneのバックアップをとって初期化してもう一度解除の作業をやることぐらいだった。あるいは、苦労して貼ったマスクをはがしてやってみること。それでだめなら、別のSIM下駄を手配してやってみよう、だめな場合はあきらめて格安中古スマホを買ってそれにOCNのSIMを入れて使おう、と思っていた。
で、じゃあバックアップとるかと思ったのだが、その前にもう一度トレイを出して差し込んでみようとふと思って、やってみた。そしたら、出た。左上の「圏外」のところに「NTT DOCOMO」の文字があっけなく出た。突然出た。あわててOCNのプロファイルをダウンロードしてAPNを設定したら、何食わぬ顔でネットが通じた(もちろん3G)。通話も問題なくできるようになった。なぜできたのか全然わからないが、結果オーライ。もしかしたら、誰かの体験談にFacetimeをオフにする、と書いてあったような気がしたのを思い出してオフにしたのがよかったのかもしれない。

ということで、ああつかれた。でも達成感抜群!やった感満載! なんでそんなにケチなのあんたは!そんなことに労力かけて結局だめだったらまったくのむだじゃんよ!などとなじられていただけに……。次は息子のiPhone5c(softbank)を同様に移行させる予定。今回、多くの先達の体験談のおかげでなんとかうまくいったので、おれも記録として書いておきました。じゃんじゃん。