応援部の地味な吹奏楽団ズが見逃せない

 東京六大学野球。開幕戦の明治戦に続いて慶應戦の応援に行ったが、2-13の大敗でリーグワーストタイの70連敗を記録。初回のチャンスを活かせていれば、と思うが、まあ活かせていても…とも思う。先発投手ががんばって抑えて中盤までは戦えるのだが、先発が力尽きてリリーフがでてくるともうジ・エンド。後半に四球と被安打の連続によりずるずる大量失点してあえなく負けるというのは、昨年からなにも変わらない。残念ながらしばらく勝利はお預けだろう。というか、おれが東大にいるうちに勝てるような気はあまりしない。
 それでも神宮にまた行きたいと思うのは、できれば歴史的瞬間にいたいからというスケベ心と、もう一つは応援部の姿を見たいから。あれだけ負け続けているチームを応援し続けるのはやはり美しいと思う。というか、彼らこそタフな東大生だと思う。もしFC東京が70連敗もしちゃったら……おれにはがんばって応援できる自信ないよ。。
 リーダーとチアリーダーズを見ていて楽しいのはもちろんだが、もう一つ、最近見逃せないのは吹奏楽団だ。応援部を構成する3パートのうち、見た目的にも存在感的にももっとも地味なパートであることは間違いない。しかし、見逃せない。特に、守備のときの彼らを見ると心が洗われる思いがする。自らの応援道具である楽器を使えない守備時にも、彼ら吹奏楽団は応援をやめない。全般的に地味めな東大生の中でもとりわけ地味めな感じのする吹奏楽団の学生たちが、守備時には後ろを向いて不器用な感じで懸命に応援を煽ってくれるのだ。おれにとってはそれがかなりうれしい。不憫なことこのうえないこの子らのためにもヒットの一本くらい打たんかいという気持ちになる。リーダーとチアリーダーズの場合はそれなりに華があるけど、この子らにはない。なんのためにやってるんだろうと葛藤することはあとの2パートよりも多いのではないか……なんて考えるともう目が離せない。彼ら吹奏楽団が泣きながら喜んでいるところがいつか見たい。。。