野村総研が補足を発表したけど…

この前書いた野村総合研究所の「震災復興に向けた緊急対策の推進について〜第6回提言 家庭における節電対策の推進〜」の件ですが、サイトで補足説明が出ました。おれと同様にエアコンとテレビの期待節電量について「エアコンが130Wでテレビが220Wっておかしくね?」と疑問に思って問い合わせた同志が多かった模様ですよ。
http://www.nri.co.jp/info/2011/110725.html
あくまでもどの程度の節電が期待できるのかを試算するためのものであり、どの家電をつけてどの家電を消すべきという判断基準を示したものではない、だから、そこから「テレビを消す方がエアコンを消すより効果的」とか勝手に読み取られて吹聴されても困りますな、というのが野村総研のスタンス。まあそうだろうね。
とはいえ、野村総研の算出方法にはやっぱり納得がいかない感じが漂うんだよなあ。。

「期間消費電力量」と「総冷房時間」をもとに、平均消費電力(W)を試算
1995年〜2009年の各年の平均消費電力量を各年のエアコンの出荷台数で加重平均して算出した期間消費電力量265,000Whを総冷房時間2016時間で除し、平均消費電力(W)を算出

と補足説明の表にあるんですが。期間消費電力量の265,000Wh(=265kWh)というのは、3.6ヶ月間(6月2日〜9月21日)冷房使用した設定での消費電力量のようですが、これを除す総冷房時間がいかにも長すぎるんですわ。一日に18時間も使う設定(18時間×3.6ヶ月=2016時間)。そんな大きな数値で割ればそりゃ出る数値は小さくなるよなぁ、と思う。確かにその算出方法でもある程度の目安にはなるのかもしれんけど、18時間ずっとつけっぱなしという家庭を想定するのが実情に即しているのかというとやっぱかなり違うと思う。
いったん部屋が涼しくなった後は消費電力は小さくなるから長く冷房かけたほうが効率はよくなるだろうけど、トータルの消費電力量は時間が長い分増えちゃうよ。それじゃ本末転倒だよなあ。仮に130Wだとしても、もし18時間動かしたら2340Wh(2.34kWh)だよ。。デカいよこれ。。
前にワットモニターで子供部屋のエアコンを実測したときは28度で2時間動かして0.47kWhだった。今度実際に18時間つけて計測してみなければ。。でもそんなに電気使って我が家の消費電力量を増やしたくないという気持ちもあり。。