「エアコン消すよりテレビ消せ」は嘘!

エアコンを消すよりテレビを消したほうが節電に有効、っていう情報がネットで出回ってた。元ネタは野村総合研究所のこれ。http://www.nri.co.jp/news/2011/110415_1.html
平均的な消費電力をくらべると、液晶テレビを消せば220Wの節電になり、エアコンを1台とめると130Wの節電になる、ということが書かれており、だからテレビ消したほうが節電に有効、ということのようだ。しかーし。この数値はいかにもおかしい。だって、130Wしか使わないエアコンなんて、ふつうではないですよ。。。
資源エネルギー庁が出している省エネ性能カタログに、「エアコン省エネ性能ランキング一覧」が載ってます。これは省エネ性能に優れたエアコンのメーカー名や機種名を明記しているものなんだけど、そこにある最も低い数値のものだって330W(パナソニックエコナビ&ナノイー搭載エアコンCS-HX220C/6〜9畳)ですよ。ちなみにこの設定は、外気温35度、室内温度27度での運転。もしかしたら1畳用とかのすごい小さいタイプのエアコンがあって、それは130Wで動くものなのかもしれないけど、そんなの持ち出して比較したって意味ないしw 
同じランキングにはテレビも載ってるけど、220W程度というとソニーブラビアKDL46F5(46型)が定格消費電力219Wです。画質モード最高、輝度とかも最高にした状態で219Wってこと。たぶん6畳だと46型じゃでかいよねってことで、26型だとすると、ソニーブラビアKDL26EX300で69W。エアコンとめたほうが節電になるってのは明らか。
よくわかんないのは、野村総合研究所も実は同じ「省エネ性能カタログ」から130Wという数値を出していること。どういう計算をしたら130Wになるのか。。