「それでも原発動かすしかない」？？

去年一年間仕事をさせてくれた雑誌「ウェッジ」が、現在発売中の号で「それでも原発動かすしかない」と大書した特集をやってますよ。エッ、マジで!?　と思って読んだけど、「動かすしかない」とは全然思えなかった。。。16ページ使って書かれているのは、一言でいえば、日本経済が想像以上のダメージを受けるから「動かすしかない」ということ。うーん、それじゃ今までと同じだよね。いいのそれで？

拙速な原発停止は日本経済にこれだけのダメージを与える。「皆で貧しくなる」ことを国民が選択するなら話は別だが、経済と安全のバランスを重視しなければ、十分な福祉も賠償も覚束なくなってしまうだろう。

とあるんだけど。まさしくそこだよ。「皆で貧しくなる」ことを国民が選択するんだよ。おれはそれを選択すべきだと思うよ。だから話は別。

いまより金持ちにならないといけない、いまより豊かにならないといけない、って信じている人って、もう少ないでしょ。「ウェッジ」を読む読者にはおそらくまだそう思っている人が多いんだろうから雑誌としてはそれでいいのだろうけども。おれにはそうは思えない。

おれはよく「金がない」と愚痴るけれども、金がないと愚痴って親父にみっともないと怒られるけれども、別に恥ずかしいことはない。金がないことを隠しているほうが恥ずかしい感じがするから。こんなことをいったら親父に殴られるかもしれんけどね。。そりゃもちろん金あったほうがよいし豊かなほうがいいしトイレはウォシュレット付きのほうがいいんだけど、放射線にやられてまでウォシュレット付きトイレでうんこしたいかというとそれは違う。

イカロスはかっこいい。一回でも自分で空飛べてよかったよねと思う。でもパエトーンは全然かっこよくないでしょ。迷惑なだけ。

国民投票やったらどうなるんすかね。都知事選とかみていると、案外ウェッジ派のほうが多かったりすんのかなとも思うけど。。。豊かに暮らしたい人は原発村、貧しく暮らしたい人は非原発村って分けますかね。

巻末を見たら、安斉編集長が今号で退くとのこと。７年もやったんだ。おつかれさまでした！