ノネナーラーからノネナーリストへ

4ヶ月ぶりに床屋(もちろんの1000円カット)に行ったら、切られている最中、自分の頭部からもわんもわんとたちこめる加齢臭のきつさにむむっときた。むっときてしまった。ちょっと酔いそうだった。いやな顔せず業務を続ける店員さんに申し訳なかった。以前からノネナーラーであることの自覚はあったのだが、ここまで強烈なメガ・ノネナーラーであったという自覚はいかんせん持ち合わせていなかった。ノネナールを形容詞的に考えて原級とすれば、比較級のノネナーラーをとおりこして最上級のノネナーリストに成長した感じだ。帰ってきてもこのきついスメルは勢いを維持しており、どうにも臭くてたまらんので昼シャンした。洗面所で頭を洗うなんて朝シャンに励んでいた高校生以来のことだ。だがまだ臭い。床屋の鋏に前の客のスメルがしみついていてそいつがラスボス級のノネナーラーだったためにおれの頭にそれが乗り移ってきたのだという可能性は残念ながらなくなった模様。このスメルは明らかにマイスメルだ。いままでは髪の毛が飛散するのをとどめていたのが、短くなったために元気よく放散を始めてしまったのだろう。おれの近くで火花を散らせたらぼっと発火するのではないかと思わせるほどの濃度っぷり。シーベルトとかベクレルみたいな、ノネナール濃度を示す単位はあるのだろうか。