『総理の名言』という本が出ましたよ

現代生活様式学会仲間の大岡さん&谷田さんと6月にお手伝いした名言集が出ました。
http://www.aspect.co.jp/np/isbn/9784757218147/
昭和期までの歴代首相経験者が残した言葉からぐっとくるものを集めて紹介した一冊です。ここ何代か、首相のステイタスも言葉もものすごく軽いものになっちゃってますけども、本来は我々日本人全員の先頭に立って一国を率いていくリーダーです。その地位も言葉もものすごく重いもののはずではないか、と思って調べてみたら、やっぱり昔の総理大臣たちってみんなそれぞれいい言葉を残しているんですよ。

「我に奇策あるに非ず、唯正直あるのみ」松方正義(第4・6代内閣総理大臣

「いつまでも外国によってその安全を守ることは国民のプライドが許さない」吉田茂(第45・48・49・50・51代内閣総理大臣

「いずれ一度は死ぬる命だ。国家の為に斃るれば、寧ろ男子の本懐とする所だ」 濱口雄幸(第27代内閣総理大臣

とかね。己の中で惰眠を貪り続けている正義の魂みたいなものがくすぐられる感じがしましよ。そういえば、中学の社会の時間に討論したことを思い出しました。おれはそのとき、なんか知らないけど熱くなって、すっくと立ち上がって、「ぼくは総理になって安保条約を廃止して、翌日に辞任します!」とかなんとか言ったんでしたよ。ええ、そういうおれの目は感動で潤んでいましたよ。国がどうこうというか、そうやって発言している自分ってステキじゃね?と思っていただけですけどね。
おれも含めてついつい国民は揚げ足を取ったり茶化したりしがちで、政治家の言葉というと迷言とか失言とかのほうに興味がいきがちですけども、昔の首相たちの言葉を集めてみたら、そんな興味の持ち方がちょっと恥ずかしくなりましたよ。概していえば、みんな命を賭けている感じがある。おれは悪いけど命賭けて仕事したことなんか一度もないですよ。すいません。もしかしたら最近の総理も内心ではそうなのかもしれないけど、言葉からは伝わってこないように思います。国民は自国の総理をリスペクトしたいと思っているはずだし、またリスペクトすべきだとも思うのであります! といいつつ、平成の首相は対象外としたのは、なんとなくリスペクトしづらい感が高かったからですけど。。。
個人的には、「アーウー」のイメージしかなかった大平正芳さんが実はものすごく賢人で情熱人だったことに驚きました。

男として何か自分の活力を十分に生かしきるような破天荒の冒険をしたい。現状に対する倦怠感を打破して、自分の生命を思う存分燃焼させてみたかった。

ぼくは日本人を信じます。また、そう信じる気持ちが唯一の支えです。

私の世代に完成することがなくとも、私は次の世代が力強く引き継いでくれることを信じている。

大平正芳、かっこいいよ。。。力強く引き継いでなくてごめんなさい。。。

版元のアスペクトさんがツイッターで名言例をつぶやいているので見てみてくださいませ〜。http://twitter.com/sourinomeigen

総理の名言

総理の名言