少子化を止める必殺の一冊!

taquai2009-09-14

『赤ちゃんを爆笑させる方法』というかなりの良本が出ました。味スタ仲間である岡部敬史さんが、「言戯」の平井寿信さんと組んでつくりあげた男の育児マンガ&ハウツーエッセイなんですが、これが……イイんですよ……。全編とおして文句無し、だなぁ…。腹筋運動を見せる、眼鏡を曇らせる、頬を押したらピンポーンという、カーテンの裏にぬいぐるみを隠す、などなどといった、日常ベースの些細な赤ちゃんご機嫌とりテクニックを34本紹介していて、それらはまぁなんとなく自分で実践した経験があったりすることではあるんだけど、こうやってまとめて読むと、なつかしさ満点で…。うちの場合はもう13歳と9歳なので、もうかわいい赤ちゃん時代のことはほとんど忘れちゃってるんだけど、確かにこういう時期があったはずなんだよなぁ…。まだ子供がいない人が見たら、欲しくなること請け合い! というか、これを読んでもまだ「おれは子供なんていらねー」、なんて人がいたら、そいつは人非人に断定しないといけないだろうよ。少子化対策に困っている行政は、とりあえずこの本を男たちに読ませればいいと思いますよ。個々のテクもいいんだけど、子供は地域社会のかすがいだ、とか、赤ちゃん用のグッズは買わなくていい(日用品がおもちゃになる)、とか、子供は忘れかけていた自分の思い出を取り戻すためのタイムマシンだ、とか、そうだよなぁと思わせる認識がたくさん出てきて、おれにはそれが響きますね。自分のことを振り返っても、子供がいるからこそ父親仲間の友だちができて夜に公園でサッカー練習さそってもらえるわけだし、子供が学校に通い出して初めて様々な学校文化のおもしろさを思い出せたわけだし…。もしいま娘と息子がいなかったら、と考えると、ちょっとぞっとしてしまう。ま、「おれだって子供が欲しいのに授からないんだよ!」っていう人からみると傲慢だと思うけど、そこは見逃してください。んで、一つおもしろかったのは、「岡部さんがまたこんなすばらしい本を作ったんだよ!」と妻に見せたら、なぜか反応がいまいちだったんす。あれ〜、なんで〜?ぽよぽよザウルスとかの育児マンガはほとんど好きだったじゃん?と思ったけど、あれはたぶん母側の嫉妬だろうね。辛い部分は母に背負わせて父側は笑わせるという楽しいとこだけ受け持ってそれでいっぱしの親気分になっていやがる、っていうジェラシーの現れなんだと思う。そこはしょうがないとこなんでね、男側はこの本を読んで、赤ちゃんをばんばん笑わせて赤ちゃんの人気を集めて母親を悔しがらせてやればいいんだと思います。それが、おなかを痛めない側の親の使命なんだと思います。ま、おれはおれで、なんで子供が赤ちゃんのときにこういう視線に至らなかったのだろう…バカバカ!という気持ちに苛まれているわけですよ。。。
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