NASA50周年映画「宇宙へ。」by BBC

taquai2009-08-21

映画「宇宙(そら)へ。」の初回をみてきました。それはもちろん、500円だから。今年の頭に「2001年宇宙の旅」の映画をみて、それから小説の「2001年」〜「3001年」まで一気に読んで、俄然めざめたという遅すぎる宇宙ファンのおれですが、いやー、やっぱ宇宙はイイなぁ〜。宇宙に関係していればなんでも肯定モードで接することができる感じがいまのおれにはあります。
宇宙(そら)へ。」は、50周年をむかえたNASAがこれまでの映像を蔵出しして、それをイギリスBBCがまとめたドキュメンタリー。マーキュリー計画からジェミニ、アポロ、スペースシャトルまでを時系列で追っていくだけのシンプルな構成で、「ザ・ムーン」みたいにオリジナルで飛行士のコメントを加えたりはしていないので、おそらくマニアには物足りないんじゃないかと思う。ほんとにこれが初めてっていう蔵出し映像は少ないんじゃないかな。けども、おれレベルのビギナーファンには充分だった! というか、余計な演出とかがなく、ほぼNASAの記録映像だけで展開するので、ストレートにあの宇宙開発の思春期を追体験することができるたのがよかった。かぐやのハイビジョン映像が自由にみられるいまでは、月面に迫っていく映像のすごさはそれほど目新しくないとも言えるんだけど、もうこっちはとうに価値を投影してみちゃってるからね、それでも泣けるんだよね。。。ま、いいとこを選んでるってことなんだろうけども、打ち上げを見守る民衆たちまでかっこよく見えてくるんだよな。。。しかし、リバティベル7号が海に沈むくだりで、「ガス・グリソムもろとも」って言ってたのは間違いじゃないかな。グリソムはとうに脱出してずっと海を漂っていたはずだけど。。。
宮迫のナレーションも、おれは彼の声が好きなので悪くないと思う。ただ、最後のゴスペラーズの歌ははっきり余計だったと思う。本編で流れていた女性ボーカルで締めてほしかったが、日本版スタッフとしてはなにかやらないといかんと思っちゃったんだろう。何もやらない貢献というのもあるはずなんだが、アポロ11号を見守った管制室のように「わたしたちは黙っていたほうがよさそうだ」とはいかなかったようだ。トータルでは「ザ・ムーン」に軍配だけど、見逃す手はない一本。22日(土)も500円でみられますよ!