心熱く武骨で痺れる四川しゃぶしゃぶ

『チャイニーズQ』の打ち上げ飲み会を、監修の麻生晴一郎さんおすすめの四川料理店「麻辣 TAN」でおこないました〜。参加者は、麻生さん、デザイナーの平塚さん&斉藤さん、イラストのカズボウさん、情報センター出版局の高橋さん、おれ。四川しゃぶしゃぶっていうのを初めて食ったんですが、これがうまい! 鍋がS字(陰陽マーク的)に仕切られていて、一方は真っ赤で激辛の麻辣スープ、一方は濃厚な白湯スープ赤白しゃぶしゃぶ 「麻辣 TAN」 四川料理  なんだけど、この赤いほうのスープがおれが今年食ったものの中で最グッドだった! 山椒の「麻」と唐辛子の「辣」のスープに羊肉や豚肉や牛肉でゆでてそれをにんにく入りごま油だれにつけて食うのだが、なんといいますか、ダブルスパイシーファンタジー! 「辣」だけだとただホットなだけだと思うんだけど、ここに「麻」が加わってしびれる旨辛テイストが醸し出されるわけです。with直射日光というより遠赤外線のような*1熱さで滅法おすすめです。白いほうには興味なかったので食ってませんw この四川しゃぶしゃぶは一人前1500円コースから。肉を二度ほどおかわりしてビール2ジョッキと紹興酒二本飲んで一人4000円ぐらいでした〜。麻生さんの話では、日本人向けにアレンジしていない本場四川の味付けが味わえるお店とのこと。このときに聞いた、電車からおりる寸前の㊙テクニックも含め、さすがは強者の麻生さんとうならせられた一夜でした。
なお、情報センター出版局の「旅の指さし会話帳」シリーズで知られる麻生さんですが、こちらの著書

こころ熱く武骨でうざったい中国

こころ熱く武骨でうざったい中国

のほうがより強く麻生さんらしい一冊。ハルビンの旅社で全財産を泥棒に盗まれたときに、宿屋の主人から親切にされたのを意気に感じてそこで不法就労を開始し、心熱く武骨でうざったい中国にめりめりしびれていくのが伝わる一冊。おそらく麻生さんにとって、中国というのはこの日の四川しゃぶしゃぶのようなものだったのではないでしょうか…。思えばおれも中国に行ったときに5万円ほど盗まれてがっくりきたことがあるんだけど、麻生さんみたいな貴重な体験には結びつかず、普通に帰ってきちゃったんだった…。学生時代に中国貧乏旅行してそれなりに有意義に過ごしてきたけどその後は中国と特に関係を持たずに生きてきた同志諸君にこそ読んでほしい。ただし、麻生さんが美人の中国娘と同棲するくだりはジェラシさ満点なので要注意ですw

*1:このところこのたとえが滅法お気に入りなんですw