どうでもいい気持ち

もう、全部めんどくせーわ。いまの気分はあーあであります。ふぁーあであります。鼻くそをほじる気にもならないです。たまきんを掻いても爪のにおいかぐ気もないですね。バイタルが落ちてる? うん。いまならどんなに弱いカビでも簡単におれを征服できるんじゃないかな。結局、売れる本を作らないおれが悪いということだろうよ、ということに落ち着かざるを得ないのがなんともかんとも情けない、ああ情けない。底辺オブザ底辺ズのことよ。なんつーか、おれほど温和でピースフルで草食でインポ系なやつもそうはいないと思うけどね。自分でもちょっと意外なことに、バカにされるのは嫌いみたいだ。もう長いこと生きてきたからかなぁ。。。昔は、バカにされても、いつか見てろゴルァ!って燃料にできてた気がするんだけどな。こんなにどうでもいい気分になったのは、就職活動で最後の望みだった毎日新聞の地方採用がダメだったとわかって石狩浜に12万円のライフ号で向かったとき以来かなぁ。。。あんときは、ブルーハーツをマックス音量でかけてマックス声量で叫んで泣いて悔しさがちょっと紛れた気になったもんだったけど、いまでは家族と社会の目を気にしてそんなこともできない。こういうときに自殺するんじゃないかなぁ。おれはしないけども。ふと中を覗けば、もやーっとした暗黒星雲が体内に発生しているのがわかる。とはいえ、まだきんたまがじんじんしていないのは不幸中の幸い? さぁねぇ。なんてぼーっとしてたら、3年間つけてきた自転車の走行距離グラフをさっき間違って全部消しちゃった。8200kmぐらいにはなってた。けちついたからもう捨てるか。自転車も。なんかなー、もう企画とか考えるのもめんどくさいな。売れないものを、自分以外誰も見向きもしないものを、版元をだまして出させてというか出してもらってちょっとばかしの金をもらうだけの商売。そういう人生。OKマートで320円の割引パック寿司を買って家に帰って家族から邪魔だと疎んじられる人生。お父さんお母さんはこういう人間を育てるために一生を費やしたんでしょうか。そうでないとは言えない。生まれてすいません、とは思わないけど、生んでくれてありがとう、とも思えてないね。40にもなって。そんなショボイストのくせに、娘にはいっぱしの親気取りで叱ったりするからね。したりがおで説教するからね。そんなんでいいのか?と自分に問われれば、いいんだと開き直ることは可能さ。だけどすっきり青空スカイフレッシュな気持ちにはなれない。迷わずシュート打て!とか言ってるくせに、自分は?シュート打ってる?打ってねーよ。かといってパスも出してないよ。ドリってもいないよ。キープもできてないし、タックルもセーブもジャッジもしてないか。呼吸ぐらいかなーしてるのは。睡眠と。愚痴こぼしもしてるか。あとうんこ。おれ、一日に4回はするからね。だから、家でうんこするのもびくびくですよ。あー、そうだ、じいちゃんが、初めて水洗トイレになってうんこして、便器についたうんこを一生懸命落としてたっけ。水を流せば落ちますよ、って言われてもごしごしこすっていたっけ。あ、そうだ、おれが初めて水洗洋式便器で小便をしたのは長島の引退試合の日だった。あれはカワイ君の家だったか、ラジオで中継がなっているとき、トイレにいったら初めてのそういう洋式便器で、やり方がわからなくて、でも紳士のプライドとしておばさんやカワイ君に聞くわけにはいかなくて、便座をおろしたまましっこしてぬらしてしまったけど、謝ることができなかったんだった。じいちゃんなー、上から見てっかなー。見てねーだろうなー。小さいとき、次郎は足が達者だ、ってほめられたとき、うれしかったなー。いまでもおれ、歩けって言われたらけっこういつまでも歩けると思うんだけどな。いや、そうでもないかな。がに股だからな。靴の外側だけすり減るのを気にして歩けないかもな。ああ、眠い。もう? イエス、ボス。