日本には戦意を発揚させる歌がないのでは?

 準々決勝を前にしていまさら日本代表とか言ってる場合じゃないわけですが、試合はもちろん、応援する我々というかおれも世界との差を見せつけられた気がしたわけで、帰りの長い飛行機で思ったのは、日本にはみんなで気持ちを盛り上げるための歌がないんじゃないか、ということ。
 イングランドやブラジルといったフットボールネーションの人々がそういった歌をたくさん体に染みこませているのは当然だけど、オーストラリアとかコートジボワールとか、サッカーでは新興国に入る国の人々でも、必ずそういう歌を持っていて、無理しなくても自然と恥ずかしがることもなくみんなで歌って気持ちを高めていけていた。
 もちろん日本代表を応援する歌はあるけど、それはサカー好きだけしか歌えないもの。他国の場合、別にサカー好きじゃない人でも、昔からみんなが聞いて覚えているメロディーを共有していて、それがみんなの団結心やら闘争心やら一体感やらを高めるのに役立っていると思う。結局、一部の人たちだけじゃだめで、そこにいる人全体の勝負になるから。。。
 日本にだって誰もが知っている歌はあるわけだけど、「さくらさくら」や「赤とんぼ」じゃ気持ちを高めていけないし……。黄昏れる歌はいっぱいあるんだけど……。
 戦前に限らず、たとえばもし日本代表がグループリーグを通過していたとして、その試合後に見知らぬ人同士で集まって喜びあうときに何を歌って盛り上がっていたのかな〜と思うと、おれはあまりイメージできない。ニッポンチャチャチャ? は歌うだろうけど、一瞬で終了。アイーダ? なんか違うと思うんだよな〜。国民の大多数が自然に歌える凱歌ってあるのかな〜。
 で、サッカーって、もしかして、そういう高ぶりの共有がないと勝てない種類の団体競技なんじゃねーかな〜と、そんな感触を持ちますた。中年のおれがそういう歌を知らないだけで、実はおれの知らないところでみんな歌って盛り上がってるんだったらいいんですが〜。
 で、想像するに、日本にだってそういう、戦意発揚系の歌や勝利を祝う凱歌はあったはずで、それはきっと軍歌だと思うんだけど、戦争の反省からそういう歌は表舞台から消えていっちゃって、戦争を知らない子供たちやその子供たちである我々にはなんにも受け継がれていないのではないかと〜。で、軍歌だけでなく、勇ましいっぽい歌は根こそぎ教えないようになっちゃったのではないかと〜。
 といいつつ、今さら軍歌を復活させよう、とはいかないだろうしな〜。個人的には大学のときによく歌った寮歌集をあさってみたい気分で、そういや第三応援歌ってすごい好きだったな〜なんて思い出すけど、それも同じ学校じゃないと知らないからだめだろうし〜。
 となると、日本の誇るテレビアニメソングに期待が集まる。世代を超えてみんなが知っているアニソンで威勢のいい歌をピックアップすることが先決なのではないだろうかな〜。ヤマト? ジョー? 古いか。ドラえもん……じゃそんな勇ましいのないかw とにかくおれはいま、そういう歌が欲しいのだ!*1

*1:ほんとはおれ、軍歌でもいいと思ってるけど。フランス国歌のラ・マルセイエーズなんてバリバリの軍歌だし。国歌集の歌詞をみると、軍歌っぽいのってけっこう多いし〜。あ、でも、ドイツ国歌の1番はちょっとあからさまに国威発揚系の内容だからおおっぴらに歌うことははばかれていて現在は3番を歌うようになっているとかいう話〜