ドイツ日記.7

P1010001フランクフルトのステイ先、ペーター&ガブリエルの家を出発してニュルンベルクへ。途中、駅のホームで座っていたら、水色と白のユニを着たアルヘンチーナが話しかけてきて、なんやねんと思ったら、携帯電話を貸してほしかったみたいで、最初は警戒して国番号がわからないとかこの電話は調子が悪いとか言って断ろうと思ったけど、ここで親切心を出しておけば、サカーの神様が後で日本に味方してくれるかもしれん、と思って、貸してあげた。P1010002話してみると、彼はアルゼンチンのグループリーグ突破に気をよくする普通のアルゼンチン人のようだった。3部だか4部の地元チームを応援していると言っていたが、チーム名は覚えられませんでしたw 2002年に友人が札幌まで行ったらしく、Sapporo is my hometown.と言ったら喜んでいた。


で、そのへんのやりとりを近くでみていた同行者によると、日本人のカップルの女子の方が、トークに花を咲かせるおれの姿を見て、「あんたはああいうふうにはなせないわよね〜」とボーイフレンドにこぼしていたとかw たはは〜。当然おれのほうは話の60%ぐらいしか理解してないことは秘密ですw


電車では、予約していなかったけどうまいこと自転車車両に入りこめてめでたくシートをゲット。そこに自転車を持ち込んできた人に、You have a nice bicycle.的なトークで話しかけてみると、フランクフルトからグライフスヴァルトまで自転車で行くという。地図で指差してもらったら、北端の海沿いの街。ロングジャーニ〜〜。おれも日本で自転車に乗ってて、ドイツのセンチュリオンに乗っていると言ってみたんだけど、なんとなくそのときの反応がヘンだったのはなんでかな〜。P1010003いわゆる飛雄馬ヒゲが発達していて、若干カーンっぽさも漂う44歳のシュライバーさんもものを書く仕事をしている、と言った気がするんだけど、よく考えるとシュライバーはドイツ語では「書く人」の意味だから、もしかしたらそのことを言ったのかもしれん。メルアドを教えてもらったので、後でメールで確かめてみよ〜。


そんなこんなで、めずらしく積極的な交流を果たしつつ、ニュルンベルクへ。日本代表の悪い流れをおれの積極トークでかえてやろうと思っていたのだった。いちおう。


で、シュタディオンに着いて、昨晩作ったゲーフラを掲げて歩いていると、何人かの人に写真をお願いされちゃってうれしい気持ちにw テンションあげて、場内に入ろうとしたら、そこでゲーフラの棒がひっかかって没収される憂き目に。。。持ち込めるのは一本までで、二本はだめなんだと。。。英語がわからないふりをしてクリアしようと芝居してたのだが、親切な日本人が訳してくれちゃったため、芝居は失敗。ううう、せっかく作ったのに〜。。。

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入場後、しょうがないから棒を布から外して、電光掲示板のすぐ隣に掲出。でもすんごい小さいから誰もみてなかっただろうな〜。日本サポが多いほうのゴール裏のモニターのすぐ右だったんだけど〜。ちぇっ!

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試合前、近くででかいクロアチア国旗を振っていた金髪ロンゲのクロアチアンと、Let's have a good match的な
トークニコ・コバチはインジュアードじゃないのか? イエス、彼は確かにインジュアードだが、ドクターがOKを出したので今日は出るんだ。オウ、それはおれたちにとってはアンラッキーだな、みたいな感じで友好モード。


試合前のウォームアップの時点で、後ろの地味〜なドイツ人から、おまえが立っていると全然見えない! とクレームをつけられて消沈。ここは完全なるゴール裏なのに〜、とちょっと反抗したが、それをみていた後方のドイツ人親子が、隣にどうぞと言ってくれたので、引き下がって移動。1FCNのファンだというそのおとうさんによると、ブンデスリーガでは、盛り上がったときにしか立ち上がることはしないとのことだけど、いやー、そんなことはないでしょ〜w


P1010016試合中、最初はおとなしかったその親子だけど、隣のやせぎす中年日本人がかぼそい声で応援しているのをみかねたのか、途中から二人で日本のコールをやってくれ始めて、すごくうれしかった。おとうさんが、ニーポンとか言って、それを小さい息子が真似て叫ぶ、みたいなほほえましくもうれしい光景。当然、日本においてきた自分の息子を思い出してチョイウル(少し潤み目)。誰かゴールしてくれたら真っ先にこのおとうさんに飛びつこうと思っていたのに、結局へなちょこ侍たちはそのチャンスをおれに与えてはくれなかった。個人的にはそこを恨む。試合後にはおとうさんとメルアドを交換し、少年にはFC東京のキッズクラブでもらった2004年度の選手カードフォルダーから、加地を選んでプレゼント。もらってくれてありがとう。少年に、ドゥーイストフースバルシュピーラー?と聞いたら、イエス!と言ってた。ポジションはディフェンダーだそうだ。将来、マンシャフトに入れたら最高だね〜。ジャーンみたいなディフェンダーになって、東京に入ってくれるのもいいね〜。


P1010025試合後はおきまりのファンフェスト会場へ。何人ものクロアチアサポから、サムライブルーのフラッグをくれと言われちゃって、あんまり欲しくもなかったけど、しょうがなく上半身裸の酔っぱらいと、クロアチアTシャツと交換してあげた。しかしクロアチア人の英語は実に聞き取りにくいね〜。みんな怖い風貌のやつばかりだし〜。P1010028どうしても発煙筒が好きみたいで、このフェスト会場でもやっぱり火をつけちゃったw すぐドイツの警備員がとんできて消火し、煙があがる向こうでは、クロアチアの子供たちがそんなことにはまるで興味がないようにトランポリンで遊んでいた。日常茶飯事ってことでしょうかw


P1010027ファンフェスト会場では、クロアチアと日本の両方にとって重要なブラジル対オーストラリアを放映。なんだけど、なんとモニターが白黒。かつてはカラーだったのが、色あせてうすーくうすーくなっちゃったもののようでw 昭和の街頭テレビを思い出させましたな。その場の日本人のムードとしては、終盤のカカーのシュートが入って得失点差をつけてほしかったところだが、もうそんなことはどうでもよい感じ。むしろ、ブラジル相手に正面からぶつかって立ち向かっているオーストラリア代表に賞賛を送りたい気分、とともに、川口の神セーブしかパッとしたところのない日本代表に、ちょっと幻滅したムードが漂っていたのは否めません。おれも含め。


ファンフェストを切り上げて、ニュルンベルクのやたらかっこいい市街の職人広場の中の店でソーセージ。自慢のニュルンベルガーが売り切れたそうで、ニュルンベルガー以外のヴルストの盛り合わせとヴァイスヴァイン。道ばたでは、街を守るポリツァイから写真をせがまれてパチリ。若い警官から、日本の何かくれないか、と言われたので、またもFC東京の選手カードを差し出したが、これはいらない、と即答されたのも、いまとなってはいい思い出ですwP1010037


駅のホームでは、またクロアチアの酔っぱらいにからまれて、おれのゲーフラを、そいつが着ていた黒いポロシャツと交換してくれ、という。クロアチアのシャツでもない、どこかの企業のポロシャツだとしきりに主張するのだが、全然かっこよくないし、しかも汗で湿ってるしろものだっただけに、I don't need this.ときつく断ったが、今度は10ユーロ紙幣を出してきて、これで売ってくれという。次のブラジル戦でも使いたいから断ったけど、10ユーロもくれるんだったら売ってやってもよかったかな〜w