ドイツ日記.6
朝食を食った後、昨日見つけておいたコインランドリーに行って、初めての洗濯。システムがよくわかってなくて困っていたら、ドイツ人のわかめの奥さんが助け舟を出してくれました〜。この奥さんに限らず、ドイツ人のみなさんはけっこうポジティブかつ親切にMay I help you?と問いかけてくれるのでうれしいです。あと、日本人もけっこう助けてくれます。中年男子がかなり困って情けない感じで見えるのがいいのかもしれませんw
乾燥終了＆洗濯物ピックアップを同行者におまかせして、おれは一人でシュツットガルトへ。これも昨日予約しておいたのでなんのプレッシャーもなく座席へ。そしたら、二人がけの席の隣には、リオ・ファーディナンドに似た先客あり。
オレンジの服だからついAre you a Dutch man?と聞いてしまったが、答えはコートジボワール。今日のオランダの相手じゃないですかw この彼の英語がマジでおれの英語力にぴったりフィット！ 普通に聞いて95％ぐらいは理解できちゃった感じ！ そして、サカー話のレベルもぴったり！ 宿のロッテが持たせてくれたシンプルなパンランチもいい感じだし、こういうときって、ほんと楽しい道中〜！ いわゆるひとつのグーテ・ライゼって感じですよ〜。
彼、フローリアンは、ドイツ人とコートジボワールのハーフで、いまはフランスの大学でエンジニアの勉強中。フランスリーグではリヨンのファン。と聞いて、98年W杯でリヨンのジェルランスタジアムに行った話を報告。コートジボワールのプロリーグの話を振ってから、日本のリーグの話に展開し、FC東京のアピールにもっていくのはもはや定番というか、おれの十八番のトークテクかも〜w リュックに東京のキッズクラブカードを入れてくるのを忘れたのでカードを渡せなかったのは若干残念だったが、そのかわりフローリアンとメールアドレスを交換〜。帰ったら東京のウェブサイトＵＲＬを送ってあげようw コートジボワールではアビジャンのクラブがダントツで強いそうです。聞いたことあるようなないような〜。*1
で、フローリアンもオレンジの服を着ているし国旗も持っているし、当然シュツットガルトに行くのかと思いきや、彼の行き先はフランクフルト。チケットはもっていないらしく、おれがチケットを持っているといったら、そのチケットを撮らせてくれと頼まれた。もちろん撮らせてあげたけど、部外者のおれが試合を観戦して、バリバリ当事者のフローリアンが観戦できないなんて、ちょっといけないと思いつつ、一瞬、彼にこれを譲ってあげようか、という思いが鎌首をもたげつつ、でもやっぱり、おれも相応の努力をしたからこそ手にしたチケットだしな、と思い直して普通にグーテライゼでお別れ。ごめんね、フローリアン。
シュツットガルトのダイムラーシュタディオンでは、４試合目にして初めてPowerBookがセキュリティチェックでひっかかり、預かられる羽目に。試合前のファンフェストでは、たいていは、楽しそうな外国人たちをみて、相手にされないでしらける自分を寂しがることが多いのだが、さきほどのフローリアンとのトークで充実した気分を味わっていたため、とくにそういったストレスを感じることもなく淡々とアルゼンチンがセルモンを蹂躙する様子を見守りましたとさ。
いざ、スタジアムに入ると、というかその前からだけど、オレンジの洪水。もちろん、ブラジルのときは黄色だらけだし、クロアチアのときは赤白だらけなんだけど、オランダサポというのはやっぱりちょっと特別なのかもしれない〜と思いますた。なんだろー、オレンジ色を身につけるオレンジ率が以上に高くて、１０人いれば１０人が、１００人いれば１０１人がオレンジを装着しているという感じ。それでいて、みんなが同じ制服を着ている画一感というのはなくて、レプリカの最新〜過去モデルの幅も大きいし、オリジナルのオレンジウェア率も高い。つまりはおれ好みのチームカラーぶりなんですな〜。
おれの席はオランダ側のゴール裏で、あたり一面オレンジ畑。なんだけど、さっきフローリアンに、きみのかわりに俺がコートジボワールを応援するよ、と宣言した手前もあり、心の中ではドログバ組を応援しつつ、いちおうオランダの手拍子も参加しちゃう、みたいな中途半端な参加姿勢で臨みましたが、またもや後半に眠気で意識を失うという失態を演じちゃった。やぱもう、日本以外はどうでもいいんだよね〜。
オランダが勝ってグループリーグ突破を決めたためか、場内にはアイーダ*2が誇らしく鳴り響き、オレンジの人たちは随喜、また随喜。一瞬、日本が奇跡のGL突破でいま自分がそれをスタジアムで祝っているところ、を強念してしまい、ふと涙。瞬間的に妄想の翼を高次元に羽ばたかせることができるのは、心の底から想像していい気持ちになれるというのは、やっぱおれの十八番なのではありますまいかw で、その一瞬の感動の後、あくまで他人のおれたちはそそくさと退出。傍観者より実行者たれ！（謎）
