ドイツ日記.4

ベルリンを8時25分に出る列車でミュンヘンへ。今大会一番の長旅に備えてベルリン駅で予約を入れたため、余裕のトリップ。予約客がくるかとびくびくしないで座っていられるのって、イイですな〜。で、その余裕で油断が生じたのか、調子に乗ってパソコンを開き、快調に日記を書いていたら、途中の乗り換え駅フルダで乗り過ごしそうに。。。前日のミスをまるで教訓にできていないことになるところだったが、間一髪で、セーフ!好事魔多し。でも、よく乗り切ったよ、おれ。


ミュンヘン中央駅に到着後、Uバーン2番に乗って、ヨーゼフスプラッツへ。初めてのプリヴァートツィンマー(プライベートルーム)宿泊で、ネットで予約したモセリンさんのお宅。ここはEメールもFAXもないおうちで、前日に電話したときには留守電になっちゃたため、まったく初めての接触。つーことで、かなり身構えてのぞんだところ、ミセスモセリンは話好きのおばあさん。ドイツ人らしく、けっこう聞き取りやすい英語発音なのもラッキー。あなたの英語は一般的な日本人に比べてとてもわかりやすくていいわ、と言われて上機嫌。さっそくミュンヘン地ビール、アウグスティナーなんとかでプロースト。
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ホステスはロゼロッテ・モセリンさんで、呼び名はロッテ。4人子供がいる(そのうち一人は亡くなったそう)が、みんなもう独立してこの家にはおらず。ジョージという孫が一人いて、彼はポルトギーズとのハーフ。写真をみたら、プラティニっぽい美少年でしたな。夫とは離婚したみたいだけど、初対面だし、あまりつっこんでは聞けませんでしたw おれがおみやげに持っていったのは、扇子と折り紙と筆ペンと京都風ののれんと和紙レターセットと都こんぶなどなど。もちろん、ジャパネスクの演出で喜ばれようという魂胆w さっそくのれんを台所に飾ってくれましたが、全部ダイソーで100円で買ったものだということは内緒です。
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ロッテの家は、築100年というアパートメント。一階に2世帯ずつ、全部で10世帯ぐらい入っている感じ(何階建てなのかはよくわからない)。彼女はここに35年も住んでいる。日本の建物が全部おもちゃに見えるぐらい、建物の作りは重厚というか荘厳というか。特にドアが別格の厚さ&信頼感。こういうのをみると、やっぱヨーロッパって感じですなぁ。日本だって歴史ある国なんだけど、築100年の一般民家なんて、そうはないですからなぁ。部屋のカギは、アパートンメント全体のトビラと、おれに割り当てられた部屋用のカギの二つ。後者は昔ながらの鉄の錠前。KEY COFFEEのロゴみたいなやつですな。


かぎをもらって、ひととおりのトークを終え、サウジ×チュニジアがおこなわれるアリアンツアレナへ。途中、ドイツ人の太ったにいちゃんに道を聞いたら、案の定バイエルンミュンヘンのファン。もちろん、シュヴァインシュタイガー批判を聞かせましたが、あれは故意じゃない、と言われて、トークはそれで終了しちゃって、その後満員電車で離ればなれになって、そのまま。ちょっと心残り。。。


シュタディオンの近くのチケットセンターで、マイミクに頼まれていたチケットを発券し、スタジアムへ〜。
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サウジ×チュニジアは、今大会屈指のクソカード、と言われた一戦。おれも全然期待してなかったし、前半はサウジがへたくそなプレーを連発していたのだが、最終的にはなかなかの好ゲーム。途中出場のアル・ジャバー(まだいたとは!)が決めて、サウジがついに!と思ったら。。。いやー、おもしろかった。試合の途中で、電光掲示板に、サウジアラビアは今日負けるとW杯で8試合だか連続の配線です、みたいなイヤミなお知らせが流れて、めっきりサウジびいきでみてたので、引き分けは残念だが、サウジは日本よりずっといい試合をおこなってくれたと思う。そんな気持ちで試合後はサウジの家族連れに話しかけてフォトセッション。小さい子も勇敢な戦いに満足したのか、ちょっと鼻穴をふくらませモード。おれも無理して子供を連れてくりゃよかったな〜、なんてしんみり。
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その後、チケットのお礼ということで、有名なホーフブロイハウスでマイミクにめしをおごってもらい。シュヴァイネハクセ、シュニッツェル、なんとかザラート(サラダ)とビール。店の中でドイツ人たちが大騒ぎしているので、その時間にやっていたドイツ対ポーランドをテレビでやっているのかと思ったら、テレビなんてなし。なにもないのによくあんな騒げるもんだな〜と、質の違いを実感しますた。おれはその店だけで帰ったが、20歳ぐらいの女子二人は、宿がないから朝までこのへんをうろうろしまーす、と言って消えていった。若いってうらやましいね。。。
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