日記.3

茂庭のWMデビューを見届けたのはよかったけど全体的にはやっぱり落胆だったオーストラリア戦終了後、スラウテルン駅前で盛り上がるオージーたちを横目でみながらフテ寝した後、マンハイムに移動して23時59分発の寝台列車でベルリンへ〜。今回の旅で唯一予約していた列車で、シティナイトラインという名前。最初は6人の相部屋を予約したんだけど、途中で気が変わってエコノミーダブルルームにアップグレードした、という経緯があるため、かなりセレブ気分で乗り込んだら。。。。これがすんげー狭いしろもので。。。寝るスペースが小さいのはいいんだけど、部屋自体の空間が非常にコンパクトで。。。サイトでみたときは、シャワーも使えるっていうのをみた気がしたんだけど、勘違いだったようで。。。ドイツの寝台車はいいよ〜って聞いてたんだけど、じつはこれ、スイスの会社が運営していた模様。と、なんとなくスイスのせいにして熟睡。


目が覚めて、食堂車ではなく、その犬小屋のような部屋でパンとコーヒーの朝食。昔でいうと、警部マックロードみたいなヒゲのおじさんが届けてくれました。で、いざベルリンのハウプトバンホフに到着したんだけど、ここでミス。着いたことを知らずに部屋で次の予定などを話し込んでいるうちに、なんと降車タイミングを逃しちゃった! 気づいてドアまで走って開閉ボタンを押したのだが開かず、ゆっくりと列車はホームから動き出してしまい。。。狼狽する日本人中年ズ。幸い、次の駅がわりと近いところだったので被害は最小限だったが、迎えにきてくれたベルリンの兄貴に非常なる迷惑をかけてしまいました。ううう。ごめんなさい。


で、隣の駅(オストバンホフ)で親切な兄貴にピックアップしてもらい、ホテルに行ったらこれがまたかなり東にあるところで(ヴァイセンゼー)、スタジアムとはまるで反対。やっぱホテルは考えてとらなあきまへんな〜。ま、二人で65ユーロだからあまり文句言えないんですが。。。


兄貴おすすめのビーアガルテンで昼飯&ビーア。時間が早かったので、ほぼ貸し切り状態。木陰で涼しくていい気分〜。ドイツは事前の寒い寒い情報とはまるで違って、マジで暑い暑いタークの連続で参り気味だっただけにこの空間はちょっとした清涼剤とあいなりました。で、いつもソーセージばっか食っているので、今回は奮発して4ユーロの豚ステーキにトライ。シュヴァインですな。ただ焼いただけっぽかったけど、わりとうまい。でもやっぱソーセージのほうがうまいかな〜。


その後はブランデンブルク門まで行って、炎天下のパブリックビューイング、韓国対トーゴ。隣に座ったドイツ人と一緒にトーゴを応援したのだが、、、ふぅ〜。また韓国様の盛り上がりを目の当たりにしないといけないのでしょうか。でもここのPVにいたコリアンたちはわりと少なくて、地味。あまりすれ違うこともなく、従って劣等感を味わうひまもなく。


隣のドイツ人は、フランクフルトから来たというので、来年高原をよろしく、とか、チャ・ドゥリってどうよ、とか聞いてみたんだが、彼はアイントラハトフランクフルトを毛嫌いしているらしく、とりあえず高原のことは知っていたが、ドゥリのことは知らなかった。というより、韓国人選手のことは一人も知らないそうだ。ナイスガイ! 彼の町はフランクフルト近郊のカッセという町で、5部だか6部だかのクラブ。ブンデスリーガ1部では、バイエルン・ミュンヘンを応援しているそうで、でもバラックのことは好きじゃないと。ヤツはすぐに倒れるから、だって。ヤツはドイツ代表には必要かもしれないが、バイエルンには必要ない男だ、だからチェルシーに行っても全然バイエルンは大丈夫、という断固とした信念を持っていた。へぇ〜。とりあえず、エフツェートーキョーの宣伝は余念なくしておいたけど、いま考えると、バイエルンとやったフレンドリーマッチのことを言えばよかった。あと、彼はJリーグの話のときに何度かダイナミックダイナミックと口走ってて、なんだかよくわからんから放置しておいたが、そのうちそれが浦和レッドダイアモンズだったことが判明。それはわからんって。でもウィーアーのチームはドイツでも知名度高くていいすねw ブッフバルトパワーか?


その後、おしゃれゾーンにあるアンペルマンショップにつれてってもらって、子供用のおみやげにアンペルマンTシャツを2枚購入。アンペルマンは2006年用にフースバルものをけっこう投入していて、ほんとはアンペルマンがついたサカーボールがすごく欲しかったんだけど、オーネゲルトになりそうなので諦め。この店のあたりは、表参道の同潤会アパートのようなおもむきのあるエリア。古いアパートが集まっていて、上には住人がいて、1階を店舗にしているというスタイル。食い物屋もショップもいい雰囲気のところが多く、ベルリンが文化的な街であることを証明している感じでした。もっとベルリンに長く滞在したかった〜。


アンペルマンのカフェでフランス対スイスを途中までみて、ベルリンシュタディオンへ。もちろんブラジル対クロアチア。ラウテルンのフリッツヴァルター主他ディオンはちゃんとしていたのだが、ここは運営体勢が未整理。兄貴によると、ドイツ人はオルドヌング(秩序)を重んじる民族らしいのだが、ここにはまるでオルドヌングなどなかったねw スタジアム前は、捨てられたゴミ、グラスがもりだくさんで、誰かが歩くたびにバリンバリンと割れる音がひびいちゃって。セキリュティチェックの前には列を作るようになってないため、ただいたずらに人数が増えるだけでいつになったらという見通しがたたない状況。スタジアムに入っても、席の案内図がいまいち未整理。試合内容によっては暴動の予感が漂っていたと思うわ。ベルリンシュタディオンは、陸上トラックがあるわりにはピッチが近いと思った。客席が包み込む感じだからかな〜。試合前の瞬間はちょっと背筋にくるものがあったね〜。決勝の舞台にはけっこうふさわしいのではないかと。


でも、ブラジルは、客も選手もトレーニングモードだったから、殺伐とした感じにはならなくてよかったよかった。おれの隣の隣のおばさんは途中で寝てたぐらいですからね。クロアチアクラスニッチをかえちゃったのが失敗だったのではでは。ま、クロアチアは結局我慢しきれずピッチ乱入と得意の発煙筒で発散してましたが。。。といいつつ、じつをいうと俺も後半は何回か眠気で意識を失ったことを告白します。PVの直射日光疲れとか移動疲れもあるんだけど、なんかこう、日本戦以外はもうどうでもいい気分になっちゃって。おれとはどうせ他人だから、おれなんかが喜ぶのはおこがましいというか、ノット・マイビジネスというか。ということで、試合終了とともにそそくさとSバーンで帰りました。おしまい。