南伸坊も「この本が好きだ」!!

 『新しい世界地図』が立て続けに週刊誌に登場〜!サン毎とポスト〜!ハハーッ!

まずは「サンデー毎日」8月14日号の「読書ベタのオススメ本」というコーナーで、書き手はあのオニギリ顔の南伸坊! そういえばじゃマール編集部時代に一度だけ原稿をお願いしようとして電話したことがあったな。。。ふふっ。

 私はこの本が好きだ。実にバカバカしいので好きだ。実にバカバカしいことを実にていねいに、すみずみまで気くばりして、手を抜かずに律儀に作られている本だと思う。
 どういう本かというのは、小さく入った副題と、ケバケバしい5色刷りの帯でわかる。副題は「世界ニホン語的珍地名」。帯に「世界の珍地名大集合、スケベニンゲンキンタマーニエロマンガ島、すべて実在のおもしろ地名1319!」とある。
 そういう本である。ところが帯を取り去ると、タイトル通りの「新しい世界地図」帳みたいになって、何喰わぬ顔になっているところがいい。
 それぞれの珍地名が地図上のどこにあるのかを、確実に示すために、ちゃんとした立派なメルカトール図法の世界地図が四色で印刷されていて、その位置がポイントされ、読みやすいように大きく書かれてある。
 だから、キンタマーニインドネシアのバリ島にあるのやアナオケケがチリのイースター島に、チンポー湖が中国の東北部に、マンコスがアメリカに、マラゲがイランにあるのが、すぐにわかる。
 珍地名は、下ネタ系だけではなくて、拒絶&禁止マップではダメ、とかダーメ、ムリ、イヤ、チャウッ、クルナなどの地が世界に点在しているのがわかるし、あいづちマップを見ればフーン、ソー、マサカ、ホー、ワー、ナント、サーナ、ハイ、ハーア、ウムなんて所があるのもわかる。
 しかし、おどろくべきは、これで一冊地図帳をつくってしまった、企画、編集力っていうか、ネタ探しの努力だ。頭が下がる。
 たとえば軽食&スナックマップというページもあって、ラスクやキントン、アンマン、カステラ、ハム、センベ、アスパラなどを見つけ、寿司マップでは世界中にネタがちらばっているのを調べあげた。エライと思う。何度も笑える。お買い得本だ。

 同じ地名が何度か登場することを指摘して手抜きだと指摘する人もいるが、南さんはスルーしてくれました! さすが大御所! しかも「この本が好きだ」「頭が下がる」「お買い得本だ」とありがたい言葉の数々! つーかこれってほめ殺しか? ま、とりあえずハハーッ!

もう一つは、「週刊ポスト」8月12日号のモノクログラビアの見開き。記事タイトルは「行ってみたいな「チンコ川」」と題されている。

チンコ川中央アフリカ)で泳ぎ、チンポー湖(中国)で絶景に酔いしれる。最後はオフェラート(ドイツ)で彼女とソーセージ食べる旅って最高だよね」
 ってナニ訳のわかんないこといってんの。暑くて頭がおかしくなったのかって? いえね、発売1か月で2万部に迫る勢いと、いま、密かなベストセラーになっている『新しい世界地図』(アートン刊)を見てるんですよ。これがもう爆笑ものの大傑作。冒頭のエロっぽい地名ばっかり集めたエロマップを始め、イナリやギョクなど寿司ネタばかり集めたスシマップや有名人名など60を超すジャンルで珍地名を集め世界地図にしてあるんだ。しかしまぁ、よく探したもんだと感心するね。
 今ならまだ間に合います。この地図を元に夏休みの海外旅行計画! 彼女や奥さんも大喜びって、んなわけないか。

 「2万部に迫る勢い」のところだけ「アレレー」(Arere/ブラジル」って感じだがw  ごくノーマルな紹介文はいいとして、すごいのはこのページ構成。3段の本文以外はすべての面積を「エロマップ」と「居酒屋&ディナーマップ」の現物で費やしている!! すごい面積! 2ページのうち5分の4程度は地図現物というすごい使い方! それぐらいのビッグサイズだから、もちろん地図のキャプションも全部判読可能! 手抜きの3文字も浮かぶほどの、とにかく思い切った使い方してまっせ〜! しかも、ページを1枚めくると、そこには南伸坊先生の写真が! 荒川静香とそっくりさんってことで登場中! 敬愛する供田良輔先生の見立てのようだが、に、似てるか〜? 谷亮子北斗晶はかなり似てると思いましたが。