5年かかってラリアに雪辱!

にっくきラリアを破ってアジアカップ2011を制覇!おれらである彼らがやってくれたのだ!2006年にカイザースラウテルンで味わったおれのマリアナ海溝より深い巨大な落胆が5年のときを経てついに雲散霧消!長かった!PKで勝っただけでは拭えなかった汚れがついにきれいさっぱり落ちた!やっぱりいくらがんばっても所詮デカい人種には勝てないのかおれたちは、という絶望的な気持ちに襲われて下を向くことはもうなくなった!もしかしたらいま「家畜人ヤプー」を読んでも鼻で笑って流せるんじゃね?と思えるほどだよ!
チュンソンのボレーはチャンピオンズリーグ決勝のジダンのようだった。見事だった。ウイイレのようでもあった。絵空事のように美しかった。自分がヒーローになると言い聞かせて水を運んでいたというのもすばらしい。キミは実にFW的だよ! 
そしてロベカルばりのクロスを上げたのは長友。前東京から元東京へのふんわりクロス。見事だった。左足の質が東京時代から飛躍的にアップした。動けるけど長友が左で蹴ってもどうせ…と思っていたあの頃のおれをあざ笑うかのような効果的クロスの数々よ!あの時間帯でまだ何度も勝負を仕掛けてしかも勝てるというのはやはりすごいこと。前半は抑えておいてみんなが疲れてから勝負をかけるほうがうまくいくことをヤツは会得している。誰かがツイッターでクライフの「ボールは疲れない。ボールを動かせ」をもじって「長友は疲れない。長友を動かせ」(ザッケローニ)と言ってたけど、まさにそんなかんじ。右利きの左サイドバックとしては世界トップクラスの域に達したと思う!
ケガや休養ではない、初めて見せたザックの戦略的采配もドンピシャだった〜。ラリアの放り込みを憂慮して岩政を入れ、長友を前に出して相手の右サイドバックを牽制。長友を前に出すのは東京でも何度かあったけど、あんなにうまくいったことはなかったはず。練習してたのかな? 今野は途中で足を痛めたからかキョドってたけど、長友と場面に応じて場所を入れ替えるのは自然にできてた。代表分野での野望をもって極東に来たイタリア人監督と世界の階段をもう一段階登りたい日本サッカーはけっこう相性がいいってことが改めて判明した模様。
なんかこう、コパアメリカでもやってくれそうな気がする!すっげー楽しみ! 2年後にブラジルでのコンフェデに出られるってのもデカい! これから浮き沈みはあろうとも、このアジアカップを制した経験があるから、日本代表への信頼と期待は変わらない自信ができたよ!