中学受験…好きくない…

 小5の娘が中学受験をしたがっている。そのために進学塾に行きたがっている。1年前には自分からイヤだと言って塾をやめたくせに、最近は仲のいい周りの友人たちが塾に行きだしている影響だかなんだかで自分も行きたくなっているようだ。きちんとしゃべってくれないのでよくわからないが、将来は東大に行き、先生になりたいらしい。先生になるんだったら東大じゃなくても十分だろうし、地元の中学から東大を目指せばいいだけの話じゃん、と思うが、娘はとにかく塾に行って受験をしたいのだ。
 そのやる気を買いたい気持ちが強い妻はなんとか応援してやりたいようだが、おれはやっぱり反対だ。小学生が夜まで塾に行って勉強するなんて不自然極まりないと思う。そんなの、おれの常識ではとても考えられない。金の問題ももちろん大きいが、自分の娘にそんな不自然なことをさせるのがいやだから反対する。
 自分も私立出身の妻に言わせると、それはおれが北海道育ちで公立育ちで東京の進学事情を知らないかららしい。東京では中学受験が当たり前なんだ、と。でも、おれの周りの子持ちの人たちに聞いても、中学受験をやるのが当たり前だとはとても思えない。だまされてるような気がする。
 おれは憎まれ役になっても反対したいと思う。一方で、おれを共通の敵とすることで母子が団結するというのも悪くないと思う。