バリュークリック、懐かしや( ´_ゝ`)

そういやバリュークリックって聞いたことあるなぁと思いつつ忘れていたが、前に取材して書いたことがあったことを思い出した! ファイルを見直すと2003年の2月に書いた原稿が残っていたのでせっかくだからコピペっちゃおー。*1原稿内容が正しければ、どうやらこの頃すでにバ社さんは苦戦気味だったようですね( ´_ゝ`)

 02年の日本の総広告費は前年比94.1
%の5兆7032億円で2年連続の減
少となった。四大マス媒体が前年実績
を割り込む中、ネット広告費は前年比
15%増の845億円。総広告費に占め
る割合はまだ1.5%程度だが、四大
マス媒体に迫る勢力にはなりつつある。
 その一翼を担うのは、膨大なアクセ
ス数という強みを持つ大手検索エンジ
ンだ。一月2800万ものユニークユ
ーザー数を誇り、ある種別格ともみな
される最大手ヤフーでは、グラフのよ
うに広告売上が4四半期連続で増加中。
トップページのバナー商品「パイロ
トシート」や、特定分野に絞って到達
人数を保証するタイプの商品「ヤフー
ビルボード」が、02年第3四半期に過
去最高の販売額を記録するなど、リー
チ指向型の商品が好調だ。
 ヤフー広告のもう一つの柱はターゲ
ティング。登録ユーザーの属性に応じ
た広告を配信する商品「デモグラフィ
ックターゲティング」などがこれにあ
たる。通常、属性を細かく絞ればその
分ユーザー数が減ってしまうものだが、
膨大なアクセス数を誇るヤフーにはこ
の心配が少ない。リーチ型とは一見性
格が異なるが、やはりスケールメリッ
トを活かした戦略と言える。
 従来と一味違う手法として注目すべ
きは、ヤフーなどの検索結果を利用し
た広告マーケティング。検索語に対応
する広告を予め設定し、結果画面にバ
ナーなどを表示するキーワード広告が
代表的だ。この分野でトップシェアを
誇る代理店アイレップの高山雅行氏に
よれば、「ユーザーが今まさにその言
葉を使って情報を探すところを狙い撃
ちできる商品」。同社で扱うバナー広
告のクリック率が通常0.1〜0.2%
なのに対し、この商品では平均4%程
度と高い効果が出ているという。
 クリック課金型検索結果広告はこれ
を進化させたもの。検索語に応じた広
告を表示するのは同じだが、違うのは
表示が複数社であり、1クリックにつ
きいくら払うかの入札とクリック率に
よってその表示順が変動すること。広
告料金は単価と実際のクリック数で決
まり、出稿自体には基本的に発生しな
いため、低コストで広告展開できるの
が肝だ。「検索結果として見えるため、
バナーに抵抗があるユーザーも自然に
受け入れている」と高山氏は分析する。
 これは98年に米オーバーチュア社が
始めたものだが、米グーグル社も同種
のサービスで対抗。日本でも昨年7月
にグーグルが「アドワーズ」を、11月
にオーバーチュアが「スポンサード・
サーチ」を開始、主要検索エンジン
巡って熾烈な争いを繰り広げている。
 一方、広告媒体を個人サイトまで広
げ、代表的ネット広告の一つとなって
きたネットワーク型広告配信は、新し
い局面を迎えている。「03年は転換の
年になる」と語るのは、広告掲載サイ
ト数約9800という有数のアドネッ
トワークを持つバリュークリックジャ
パンの百田浩志氏。同社は従来のクリ
ック保証型課金から表示回数保証型課
金へ移行中だが、02年のウェブ広告
上は前年比41.9%減と苦戦気味だ。
 同社は今後、媒体社や広告主向けの
配信管理システムを支援する事業やオ
ンラインDVDレンタル事業など、自
社のインフラを活用したインターネッ
トサービス企業へと進化を図る予定と
いう。ネット広告界の今後を占う意味
では一つのモデルケースとなりそうだ。
今後を占う上で見逃せない最も大き
な潮流は、ブロードバンドの普及に伴
う新しい広告手法の進展か。大手検索
エンジンなどの媒体社や、バリューク
リックジャパンなどのネットワーク広
告配信事業者が、フローティングやエ
クスパンドなど、いわゆるリッチメデ
ィア広告の配信を始めている。メール
広告の分野では、サイバーエージェン
トの「メールビジョン」を始めとして
メールマガジンのHTML化が進む。
テキスト広告とリンクしかなかった従
来に比べて桁違いにインパクトの強い
広告掲載が可能になってきている。
 インターネット広告推進協議会(J
IAA)運営委員の柏原裕一郎氏によ
ると、gooの画面でマクドナルドの
包み紙を「めくる」と様々なPRが表
示されるもの、エキサイトに接続する
と背景がペプシの広告になるものなど
01年頃から大きな話題を呼ぶネット広
告が出始めている。「アメリカのよう
に、今後は日本でも音が出る広告への
関心が高まるのでは」(JIAA運営
委員・横山隆治氏)という予測も。
 ネット広告の表現力が増し、制作者
の意欲向上で面白い広告が増え、面白
さに気づいたユーザーが広告への興味
を高め、大手企業も出稿を増やす……。
ブロードバンドの普及は、まだ歴史の
浅いインターネット広告界に、そんな
好連鎖が到来する期待を漂わせている。

↑いかにもいかにもな締め方ですなw

*1:ちなみに媒体は日経トレンディの別冊だったかなぁ。ちなみに仕事したのはこのときの一回だけ (;´Д`)