貧すれば鈍す

おれ、あぶなく、金に目がくらんで人の道を踏み外すところだった。ギリギリで思いとどまった。もちろん、おれが中途半端な行動をとったことで迷惑が生じているわけだが、それによって最終的にはより大きな迷惑をなんとか回避できた……と思いたい。このままいってると二重、三重のbetrayalが生じたのは必至だ。そんなこと、よく考えれば一目瞭然のことだった。最初から気づくべきだったのに、息子の寝顔を見るまできちんと自覚することができなかったのが悔しい。貧乏すると、世俗的な苦労が多いので、才知がにぶったり、品性が下落したりする。そんな言葉を地でいってしまったのが悔しくて歯がゆくてきりきりしてくる感じ。直接迷惑をかけた皆さん、それから、質素・倹約を重んじてきたであろうわが一族の先達、特にじいちゃんに申し訳なく思う。反省猿たれ。