パワードスーツとしてのチャリ

 自転車好きの人に聞くとあんまりおすすめされなかったが、走ってるとゆー証明がそろそろ欲しくなってきたのでサイクルコンピューターというのをつけてみた〜。コンピュータとは名ばかりの単なるメーター。一番安い2000円ものなので、時速と距離と積算距離とカロリーと時計のみの機能。これが、たのしー。メーターばっか見てるので急ブレーキでタイヤロックでずさささという場面が2回もあったぐらい。片道10kmちょっとあると思ってたけど、実際は9kmジャストしかなかったのはちょいショック。時速20kmと30kmの違いがこんなに大きいというのは新鮮。最高時速が35kmしか出なかったのはガックリ。おそ〜。しかしこのメーター装着により、おれの自転車はかなり進化した感じがするのだった。いままでも一人宇宙戦艦ヤマト状態に入ることがしばしばで、それはなんというか、司令部と機関部がおれの中に同居しているおもしろさで、頭の方で艦長のおれがパワー全開ヨーソロー?とか命令してて、機関室では徳川機関長のおれがそれを聞いて人遣いの荒いことで、とか言いつつしぶしぶ出力を上げようとしてて、さらに医務室ではネコのミーのおれがなんとなく心配そうにしている、という感じで、さらにそれらの一部始終をナレーターのおれが芝居がかったヴォイスで実況中継しているおもしろさなのだ! と思ってたんだけど、ちょっと状況は変わってきていて、ヤマトだとメカっぽすぎるというかマシンすぎるというか機械すぎる(同じ)かなと。もっとこう、人間の力を増強する装置的な。パワードスーツ? モビルスーツ? あと、あれはなんだっけな、マトリックス・レボリューションズでミフネが操っていたやつ。機械なんだけど、人間がかなり肉体的な意味で努力しないとうまいこと機能しない機械。自転車はそれ。おれはそれを操るおれ。ハーモニー!コーオペレーション!シンクロニシティ!(ちと違う) それらの前にはじてんしゃとじでんしゃのどちらが真っ当?的な言語的な問いは見事に意味を失う。鼻毛ののびのび太すらもはやどうでもいい。ただ中間地点バラン星を抜けてイスカンダルへとこぎ進むのみ。フィジカルなダンス、メンタルなダンス、システムの中のディスコテック!!