身つぶし自動車!

「数ヶ月前ギャランを買ったんだってね。」
『アブナイ車で、古語も交えて言えば ギャーらむ』
パジェロを中古車で売ったんだって。査定は?」
『パー ゼロだ。』
「どこの会社の車だ?」
『身つぶし自動車だ。』
「この社の車の売り上げはかなり落ちるだろう。身つぶし自動車は会社規模を小さくしなくちゃね。」
『これからの会社規模は ミニ か。』
「会社の名前を変えたらどうだろう」
『客の目を欺いていたんだから 目つぶし自動車ならどうだ?』
「とにかく、客の信頼を取り戻して再建して欲しいな。」
『そうだな、ワルの芽をつぶして信頼を得るまで 待つべし。』
「目つぶし自動車ではなく、ワルの芽をつぶすためにも”ワルの芽潰し自動車”の名の方がよいかな?」
『おっ、君もオヤジギャグを言うようになったか。』
「とにかく、あの会社が立ち直るためには三つ(みっつ)のことを必死になってやらねばなるまい。一つは犠牲になった人たちへの完全な補償、次に全ての車をリコールして会社のイメージをあげること、さらに一つは完全無欠と言われる自動車を製造し販売することだ。この三つを必死になって行わなければならない!」
『三つの必死か……、そうだ、新社名を三必死(みつひっし)とすれば良いんだ!』

 いやー、小生吃驚。もう10年ぐらい会ってない北海道の叔父からメールが来て、なにかと思えば上のダジャレ文。叔父さんは確か理科の中学教師(もう引退してんのかな)で60〜65歳か。小さいときはほんと生真面目〜な印象の人だったので、甥としては驚くばかり。とともに、業を感じますた。ひらめきというよりは理屈ベースのニュアンスが感じられて、おれには親近感ありあり。血は争えないというか、おれの代でこの血を絶やしてはならない、という使命にかられ始めたといっても過言ではありますまい。さっそく石黒さんのダジャレ本を推薦したけど、喜んでくれるかな。チンペとセットで買ってくれたら、甥としては、こんなにうれしいことはない…。とにかくありがとうター先生!