ヤバいぐらいの一冊

『光とともに…』

奥さんがえらく熱中して読んでいた自閉症児のマンガ。
またそんなの読んで…と、バカにしてやろうと手にしたら……
ヤバいぐらいの落涙作。
ごく簡単に泣くおれではあるが、ここまでの腫れぼったさはさすがに稀だ。
瞳の大きな類型的少女マンガの見た目に油断していると痛い目にあうこと間違いなし。
途中から主人公が自分の息子に似ている気がしてきちゃって、
客観的な批評精神なんかは一気に雲散霧消してしまった。
自閉症のことをよく知らなかったからかもしれんが、情報量も豊富。
こどもがいない人だと、こういう本はどうしても見逃してしまうだろう。
読んだとしても、引き気味に見てしまうかもしれない。
その意味で、おれはこどもがいてよかったと思う。

実はすごい売れているらしい。当然の助動詞だ。