77人の滋味深い人生が味わえる一冊

編集の手伝いをさせてもらった本『手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ』が出ました。文化放送で昼にやっている「大竹まこと ゴールデンラジオ」の名物コーナー「ザ・ゴールデンヒストリー」からセレクトされた77本の実話エピソードを収録したもの。ラジオ用の台本をリライトする仕事で、気軽に引き受けたんですけども、読んでみたらこれが……ものすごく良エピソードぞろいで……。番組スタッフがいい仕事しているなぁと素直に思えて、なんとなく自分も姿勢を正してやらなきゃと思わされるお話ばかりでした。リライトしながらちり紙のお世話になるなんて初めてでしたよ。花粉症という意味ではないですよ。幕末の志士みたいに大々的に人生が取り上げられるような人ではない、そのへんで普通に暮らしているおれとかぼくとかわたしとかおいらとかおいどんとか、いわゆる市井の人々だって、それぞれ地味ながらがんばって生きて暮らして弱かったり強かったり鈍かったり鋭かったりいろいろな輝きを放っているんだよなぁということが実感できる一冊。自分もその末席に加わりたいなぁと思える一冊。挿絵に使われているチューリップと椅子も、なんかとてもいい感じなんだよなぁ。と思っていま作者のマツモトヨーコさんのサイトをみたら、

アクリル、アクリルガッシュで描いています。年に2回ほど発表しています。
次回は高校時代を過ごした札幌旭丘高校のご縁で北海道です。

そそそれっておれの母校なんですけど〜。マツモトさん、先輩でしたか。ますますこの本には親しみを感じざるを得ませんよ。

手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ

手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ